三菱自動車が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」が『トライトン』競技車の耐久テストを実施 ~11月開催のアジアクロスカントリーラリー2022に向け順調な仕上がり~

三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、6月27日、28日の2日間、タイ国内のオフロードコースで、アジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)2022年大会に出場予定の『トライトン』競技車の耐久テストを実施し、本番に向けて順調な仕上がりであることを確認しました。
※テストシーンの動画はこちら:https://youtu.be/5KfLD0GpgRo
本番を想定した高負荷の耐久テストを実施し、主に車体とエンジンの信頼性・耐久性を確認。荒れたハイスピードの砂利道と道幅が狭く曲がりくねった荒れた林間コースを組み合わせた1周約10キロのコースでより本番に近いコース設定とし、ラリー車の性能確認を行いました。「チーム三菱ラリーアート」の総監督である増岡浩は以下のように述べました。
「トライトンは実績のある堅牢なシャシーフレーム構造でありながら優れたハンドリング性能を持ち合わせており、市販車の素性を生かした必要最低限の軽量化を施し本戦に投入します。終始期待通りのパフォーマンスを発揮、2日間のテスト走行で800キロ以上を走破し本番に向けて確かな手応えを感じています。」
AXCRは東南アジア特有の大自然の中、約1週間、総走行距離2,000km前後で競われる過酷なクロスカントリーラリーです。例年8月に開催されていましたが、新型コロナウイルスの影響により2020年と2021年は中止となりました。本年は11月21日(月)~26日(土)に延期され、タイ東北部のブリラムからカンボジア北西部の世界遺産であるアンコールワットを舞台として開催されることになりました。
1.『トライトン』競技車 概要
『トライトン』競技車は、国際自動車連盟(FIA)のGroup T1カテゴリー(改造クロスカントリー車両)に合致させたラリーカーです。タイ仕様のダブルキャブをベースとし、ボンネット、前後ドア、内装部品などを軽量化するとともに、ロールケージやアンダーガードを装着するなどボディの要所を補強。ラリー専用のサスペンションを装着して優れたハンドリング性能を実現するとともに、前後LSDの採用や大径オフロードタイヤ&軽量アルミホイールの装着も相まって、悪路走破性を大幅に向上させています。搭載する2.4Lディーゼルターボエンジンは、フリクションロスの低減と軽量化を中心としたチューニングにより、主にラリーで使用頻度の高い中速域での応答性を向上させています。なお、AXCRのステージには川を渡る場面もあるため、各部のシーリングの強化やシュノーケル(吸気ダクト)の装着など、水回りの対策も行っています。
2.パートナー企業(全8社、50音順)
「チーム三菱ラリーアート」は、以下の全8社のパートナー企業からの支援を受け、アジアクロスカントリーラリー2022に参戦します。
3.大会概要
今年で27回目を迎えるアジアクロスカントリーラリー2022は、11月21日(月)にカンボジアと国境を接するタイ東北部のブリラムでのセレモニースタートによって開幕。翌22日(火)から本格的な競技がスタートし、ブリラムを起点とした前半戦を経て、25日(金)にカンボジアに入国し、26日(土)には世界遺産であるアンコールワットを擁するシュムリアップでゴールを迎えます。総走行距離は1,700km程で、今年もコースは山岳部、密林地帯、泥濘路、川渡り、砂漠、サーキットなど変化に富み、走破性と耐久性が問われる難コースが予想されます。また、大自然が生み出す多くの予測不可能な気象条件や、複雑な地形を走るため、競技者とチームのスキルの両方が試されます。
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